ブラチスラバ
9月19~20日
スロバキアへの移動。チェコの中心を東側に向かうのだが、道が非常に悪い。コンクリート製だが、5m位ごとの継ぎ目がずれていてひどい振動だ。アジアでも穴が開いていたりして道の状況は悪いがメインで使われてる幹線道としてはそれを超える悪さだ。景色は意外と何もない。もう少し工場とか街とか見えるのかと思っていたら、農地であるのかも知れないが草原という感じだ。
スロバキアの首都であるブチスラバは国境すれすれの西のはずれにあり、オーストラリアのウィーンと100キロも離れていない。そういったことの関係もあるのか首都というより地方都市といった感じかと思う。
事前情報から、あまり大きくないということは予想していたが、プラハに比べると5分の1あるかというほどで観光場所そのものもあまりない。旧市街、教会、ブラチスラバ城、旧市庁舎程度になってしまうかと思うしそういったところの中の展示物は、今までの経過の中で先進国以外ではたいしたことがない。多少調べてみると乗り物関連の博物館が有ったので行ってみた。このあたりになると、東側の展示物がほとんどになり西側の物は僅かになる。また、毎回思うのだがほぼ必ず戦争で使われてきた物の展示物がある。面白いと思ったのが、アウディのデザイン過程の模型が展示されていたこと。やはりデザインに関して国境はないのだろう。フェラーリのデザインを手がけた有名な日本人の方もいることだし。
S-1 チェコからスロバキアへ向かう途中
S-2 St.Marthin’s大聖堂
S-3 サドルが150cmくらいの高さで飛び乗ります
S-4 フェンダーの形状が独特に感じる
S-5 サンヨーの携帯アイロンが展示してあった
S-6 アウディのモックアップ
S-7 何に使うのか最後まで分からなかった気になる車両
S-8 Slavin Memorial(軍事墓地)から
9月21日
天気が悪いとの予報が外れて、概ねいい天気となった。実は今まで使ってきたDバッグの1つが破れ始めたことから、デパートに買いに行ったが、概ね1万円弱する。かなり荒く使うことからそれでもいいのだが、もう一つの壊れていないほうと同じものを使い勝手のいいことから既に日本で購入してしまっていた。そのため、この旅行が終わるまでもてばいいと思うのでテスコロータスで1300円の安物を買ってみた。旅行が終わるまで使えるかどうかわからないがとりあえずは十分。また、デーパートの階段や道路の橋などが結構揺れる。クラック等がないことから、いまは問題はないと思うがいつかは構造的な問題が出てしまうのではないかと思う。タイなどの場合は、単に安全率やメンテナンスをおろそかにしたせいだろうが、ここではデザインを優先させたのだろう。
ブラチスラバ城は手直しをしているのだろうか外装は結構きれいな状態だが、何となく実用を重視してデザイン等は考えなかったのではないかと思う。ただ、見晴らしはよく丘の頂に作られた城のようだ。旧市街のほうに行くと不思議なクマ?があった。何をデザインしたものだろう。
S-9 1人で歩いても揺れる階段。大人数だとどうなるのだろう。
S-10 ブラチスラバ城 中庭から
S-11 城からの眺め
S-12 不思議なクマ?
9月22日
トラムに乗って中心部から少し離れた公園に寄ってみた。池になるのだろうがなぜこんなにも高低を作ったのだろう。魚は釣れていないようだが、釣りをしている年配の人も多い。1周した後近くのデパートに行ってみた。デパートそのものは、相変わらずデザイン重視のしゃれたものだったが屋上が良かった。公園っぽい物が作られており、日本でも緑地を増やすのにとられている手法をさらに進めたものだ。低層で敷地面積が広くとれるから効果的なのかもしれない。
旧市街近くで歩いていて思ったのだが、なぜアジア人老夫婦は野暮ったく見えるのだろう。白人老夫婦のほうがシャッキとした感じがする。ドイツのホテルでも日本人の観光客は、格好がいまいちだと思った。おそらく、服の着こなしがだらしなかったり、マスクに帽子をかぶってレストランに入ってきたり、堂々としていないところから来るのだろうか。日本人の観光客の場合、たいていは良い服を着て鞄や靴も結構良いものを持っていたり履いたりしている。そのあたりで、韓国人や中国人と見分けがつくのだが、なんかアンバランス。どうしてそう感じるのか分からないが、スリや詐欺の人からすれば分かりやすいと思う。私の場合、アイルランドでは、乗車のチケットのチェックなどで的にされたが、それ以外の国ではまず外される。地元のアジア人に見えるのだろう。それから余談になるが、怪しい路地や危険そうな人が目についたら帽子をかぶると良い。たいてい無視される。警官も同じ。本来、帽子なんかかぶって怪しく見える人に声をかけるべきなのだろうが、よほど怪しくない限り、まずそういった人には声をかけない。だいたい見ていると小柄で、1人で歩いているような人間に声をかけIDのチェックとかしている。不思議だけどこれが現実。
S-13 市街地から北東にあった公園
S-14 人気のない地下道(昼の12時位)
S-15 デパートの屋上
S-16 ドナウ川の橋から見た城
ズヴォレン
9月23日
同じスロバキア内で、国の中央に近いズヴォレンという町に移動。歴史については調べていないが、鉄道の線路そのものが多くあり鉄道関係の産業か、輸送に関する産業、あるいは何らかの中継点だったように思える。小さな町でメインの通りが1本あるだけであとは何もない。ただ、このメインの通りが車などの交通ができないようになっており、よく旧市街などにある広場のようになっている。その周囲の建物も、教会や城以外は比較的新しい物らしく、ここ数十年でできたように思える。
チェコに入ってから思うのだが、人がかなり親切になっている。日本人も私から見るとかなり親切なのだが、たまに表面的な感じの人もいるしイライラしているとやはりなかなか親切にできるものではないと思う。チェコでは、多少、「えっ」と思うような対応されたこともあったが、1日に1回程度で、スロバキアに入ってからは1度もない。ちなみに、今まで旅してきた国では、1日にだいたい3~5回くらい、えっそれはないでしょ、と思うことがあった。日本だって、「分かるけど、それはないよな」とか、「ちょっと常識からずれているのかな」などと思うことがあるのに、スロバキアでは全くない。恐縮するくらい親切な人しかいない。浮浪者ですらたかることも無く静かにしている。それに安全、置き引きが無いようで席取りに鞄を置いている。そんな光景日本以外で見たことない。少し早く着いたことから小さな教会などを覗いてみたが、何人かが熱心にお祈りを捧げているので出直そうとしたら、年配のおばあさんが招き入れてくれたりした。明らかに観光できているのは分かっていてそういうことをしてくれたことは1度もない。どちらかというと、座って待っているようにいわれるか、もう一度出直してくれということを2~3度言われたことがある。本当に世界は広いと思う。
S-17 ズボレンの何もない中央の広場
S-18 エリザベス教会 すぐ横に遺跡があったらしい
S-19 ズヴォレン城
9月24日
本当に小さな町なので十分歩いて回れるのだが、どこにということもないため周りをぐるりと回ってみた。周りが山で囲まれていることそれほどの発展がしていないことなどから眺めは良い。本当なら山の中腹まで行ければ尚いいのだろうが、行く方法もよく分からずおそらく計画を立てることもできないため今回は見るだけ。車などがあれば結構楽しめるかもしれない。そういえばこちらのほうでは日本車はかなり少ない。ヨーロッパの様々なメーカーの車が走っているがどれも状態は良くない。日本で中古市場なら20万円位で売っている位の感じの物が多いような気がする。実際、時々エンストして止まったままハザードを出している車を見かける。その中に日本車とドイツ車は一度もないが。
S-20 ヨーロッパのお墓は造花がほとんど
S-21 川ものどかに流れている
S-22 周囲は山で近くは高台に囲まれている