7月29日
イスタンブールでバスのほうにも問題なく乗ることができ無事アジア側の空港に着くことができた。本当は、専用のカードがないと乗れないけど、運賃+チップが運転手のポケットマネーになったような感じだった。道中でつくづく思ったのが、イスタンブールは平地が少なく住宅がほとんど丘にあった。日本で丘に住宅造ると地滑りが起きやすく危険だと思うが、ここでは問題ないようだ。また、感心したのは石をふんだんに使うことだ。石畳の道は伝統的なものかと思うが、ぼろぼろの家でも窓枠なんかを一部大理石を使ったりしているので、安いのかと思う。
そういえば、ロンドン行きの発券と搭乗前の待合などで、何の目的で行くのか何日間居るのだとかやたらしつこく聞かれた。トルコの人にとってイギリス入国は難しいのだろうか。イギリスの入国審査では、噂通り細かく聞かれたがイギリス人の発音は聞きやすいし言葉が丁寧。ホテルに行く途中も何度か道を聞いたりしたが、違和感がほとんどない。やはり、中学から親しんできた言葉だけに楽だ。ロンドンについて思ったのが、なんて小さな人の少ない街なのかと感じた。街が小さいのは何となく地図を見て感じていたが、これほど人が少ないとは。ここは住みやすそうだ。ただ、まだよく分からないが物価がえらく高そうだ、日本の1.5倍位なのかと思う。一言で感じたことをまとめるとブリック様式の伝統の国、レジの会計が日本並みに無理に愛想を振りまいているというところだろうか。
話がずれるが、白人は大きいと聞いてきたが、イギリスに関しては全くそういうことは感じない。ただ、アジアの女性などと比較した場合確かに大きく感じるかもしれないと思った。

L-1 ロンドン郊外の商店街
7月30日
今日は雨。この地方は天気が良くないのは分かっているが、ほぼ1日雨となった。ロンドンについては行くつもりはなかったのだが、イスタンブールからダブリンに行くより、ロンドン経由したほうが飛行機代が安いため、ついでに寄ることとなった。このため、ほぼ何の資料もないまま来たためどうするか決めていなかったのだが、大英博物館だけは行こうと思っていた。行って思ったのが、海外からかき集めてきた物がほとんどで、イギリス独自のものはほとんどなかったのではないかということ。ついでに科学博物館に行ったが、こちらは私にとって非常興味深く、諸事情で建築関係の仕事を10年ほどしていたが、もしその事情がなければ、電気か航空機やロケット関連の仕事をしていただろうと思った。話はそれるが、駅でも博物館でもアジア人のマナーの悪さにはがっかりだ。これでは、ヨーロッパでアジア人が嫌われるわけだと思った。第一だらしない。イギリスに行くことを話した時、アジアの人には偏見があるよなどということを聞いていたが、ロンドンにいる白人系の人については全くないと言っていいかと思う。ただ、黒人系の人や、アジア人系の人はどうも対応がよくなかった。

L-2 なにかのアニメを連想してしまう

L-3 博物館内で床に座って食事
7月31日
今日はかろうじて曇り。ロンドン塔に行ってみた。入場料が思ったより高いので周りを見ただけ。雨水排水用の縦樋何とかならないのかな(L-5)。その後、ビクトリア駅近くのコートがある付近を散策(L-8)。自分でもよく分からないが街に全く違和感を感じない。おそらく、街並みのバランスが取れているためかと思う。その後、イギリスの物があるだろうと思い、ヴィクトリア&アルバート博物館に行ってみた。全体として素晴らしいものばかりだと思うが、何となく繊細さがなく、暗い色調が多いように感じた。しかし展示物が多すぎる。昨日も2つの博物館で6時間くらい時間をかけても見切れず、今日も3時間くらい見て、疲れて断念した。一度休息を取り、リージェンツパークに行ってみた。公園内はごみひとつなく、みんなが公園を大切にしているように思えた(実際は罰金とかあるのかな)。やっぱり公園は必要だと思う。経済優先で物事を進めていくと、ずっと走り続けなくてはなくなりどこかで歪みが出る。公園の例とは少し違うかもしれないが、経済を天秤にかけるなら反対側に対になるものが必要というようなことを言いたかった。

L-4 ロンドン塔北西から

L-5 ロンドン塔とタワーブリッジ

L-6 ヴィクトリア&アルバート博物館中庭

L-8 ヴィクトリア駅近郊の通り